nextTickについて

nextTickとは？

nextTickとsetTimeoutの違い

1. 実行タイミング

• nextTick(): Vueの仮想DOMが更新されてから、実際のDOMが更新される前にコールバックを実行します。これはVueの内部の更新サイクルと密接に関連しています。

• setTimeout(): 指定された時間が経過した後にコールバックを実行します。しかし、正確な実行タイミングは保証されません。

2. 用途

• nextTick(): Vueのデータ変更後、DOMが更新される前の瞬間をキャッチしたい場合に使用します。DOMの変更が完了した後の瞬間に何かを実行したいときに特に便利です。

• setTimeout(): 特定の遅延後にコードを実行する場合に使用します。Vueの更新サイクルとは無関係に、任意の遅延を持ってタスクを実行するために使われます。

3. 確実性

• nextTick(): Vueの更新サイクルと連動しているため、DOMが更新される直前にコールバックが確実に実行されることが保証されています。

• setTimeout(): 指定した時間後にコールバックが実行されることは期待されますが、他のタスクやブラウザの実装によっては、指定した時間よりも後に実行される場合があります。

nextTickの更新について

nextTickの使用方法

1. 基本的な使用方法

<script>
import { ref, nextTick } from 'vue'
const show = ref(true)
const content = ref()
const handleClick = () => {
  show.value = !show.value
	nextTick(() => {
		// この show に依存する API を呼び出す
  })
}
</script>
<template>
  <div>
    <button @click="handleClick">Insert/Remove</button>
    <div v-if="show" ref="content">私はコンテンツです</div>
  </div>
</template>

2. async / await との組み合わせ

<script>
import { ref, nextTick } from 'vue'
const show = ref(true)
const content = ref()
const handleClick = async () => {
  show.value = !show.value
  await nextTick()
  // この show に依存する API を呼び出す
}
</script>
<template>
  <div>
    <button @click="handleClick">Insert/Remove</button>
    <div v-if="show" ref="content">私はコンテンツです</div>
  </div>
</template>

nextTickのタイミングをキャッチする

nextTick(callback)

this.$nextTick(callback)